上がり框(あがりかまち)とは
玄関や勝手口から上がる際に、上がった床の方に取り付けた水平材のこと。
玄関タタキから1段床を上げることによって、靴を着脱するときの腰掛にしたり、ほこりや汚れを段差で一旦止める役割をしているのですが、その段差の境目にある水平材のことを「上がり框」といいます。
昔は土間と座敷の間に使われていましたが、現在は玄関や勝手口などに多く利用され
玄関入ってすぐのところにあるので、目につきやすいところから、高価な木材や大理石、御影石などが使われています。
最近の住宅では、バリアフリーにより上がり框が低くなってきました。
バリアフリー住宅での推奨高さは高低差が180mm以内となっています。
マンションでは、一般的な住宅に比べて外の砂やほこりが入りにくいため、段差が0mmになっているところが増えてきました。
リカコの豆知識
昔は上がり框に腰かけて、外からのお客様と会話を楽しんでいましたが、最近では、バリアフリーにより上がり框が低くなったり、段差がなくなったので、腰かけてコミュニケーションをとったり、靴の着脱などが難しくなりました。
そこで、手すりを設けたり、上がり框の横に腰掛けを設けたり、椅子を置いたりする工夫がされています。