「第1種換気」とは?
第1種換気のメリットとデメリット

用語集

第1種換気(だいいっしゅかんき)とは

給気と排気の両方のファンを使って、強制的に換気するタイプの換気方式です。

 

この換気方式には簡易的に設置できる壁付タイプから、

小屋裏や床下に機器を設置するダクト型があります。

また、第1種換気方式の熱交換器は顕熱交換型のものと、全熱交換型の2つに分けられます。

 

それでは、第1種換気のメリットとデメリットを見てみましょう。

 

 

 

第1種換気のメリット

第1種換気のメリットとしては、

室内の暖かい(涼しい)空気を外へ捨てる(排気する)際、その熱を回収・交換して室外から取り入れる冷たい(暑い)空気をなるべく室内の温度に近づけて、取り込む(給気する)ことが出来るということです。

 

また外気に対して正圧(+)、負圧(-)をどのようにでもコントロールできます。

気流方向や制圧が容易な換気方式といえます。

 

 

 

 

第1種換気のデメリット

第1種換気のデメリットとしては、

他の換気方法で採用する換気機器よりも高額なためコストがかかり、給排気に使われるダクト内の清掃が難しいということがいえます。

 

また、大きな換気量が必要となった場合、熱交換式換気扇で大風量が出せる機器の種類が少なく、

1棟の住宅に2台設置しなければ換気回数0.5回の基準をクリアできない場合もあります。

 

 

それでは顕熱交換式の第1種換気と全熱交換式の第1種換気との違いをみてみましょう。

 

 

 

顕熱交換型

第1種換気の顕熱交換型は、熱交換器を樹脂(プラスチック)または金属での熱交換素子を使用しています。

樹脂など湿気を通さない素材でできているので、湿気は交換されません。

顕熱交換器は湿気だけでなく、においも戻しません。

 

給排気の際に熱(湿度)だけを交換し室内のジメジメとした湿気は室外へ排出して、室内の快適な温度はそのままに保つことができます。

しかし、湿気を排出してしまう分、全熱交換器よりも省エネ効果は低いです。

 

こういったことから、寒冷地や夏場あまり空調を必要とせず、快適に過ごせる地域にお住まいの方にニーズは多いようです。

 

 

 

全熱交換型

第1種換気の全熱交換型は、熱交換器を主に紙を主体とした熱交換素子を使用しています。

顕熱式が熱(温度)のみを交換するのに対して、全熱式では熱(温度)と湿気を交換して給排気を行います。

 

全熱交換器は紙でできているため、熱と湿気は紙を透過するので、熱と湿気は交換されるということです。

全熱交換型の場合は顕熱交換型と違い、湿気と共ににおいを室内に戻してしまいます。

高温多湿の地域にお住まいの方や、全館空調などをお考えの方などに最適かと思います。

 

 

 

 

 

 

 

リカコの豆知識

他の換気については以下をご覧ください。

 

第2種換気

第3種換気

 

 

 

 

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